生産的な論文執筆のための6つの秘訣

この記事では論文掲載にかかる時間を短縮し,論文投稿のリズムをあらゆる面でスピードアップする方法について取り上げます。

最終更新日:2014年9月22日

an academic researcher writing and being productive

研究者や学生なら誰でも、研究論文を継続的に執筆することの難しさをご存じでしょう。さて、実りある論文をスピーディーに執筆するにはいくつか秘訣があります。そして多くの場合、これらを念頭に置くことで学位論文や学術記事あるいは研究論文に取り組み、書き進め、書き終えるのが楽になるのです。

1. ためらわずに書き始める

「心の準備」ができるまで書き始めるのを先延ばししようとするのは人間の性です。けれども、実際には100%「心の準備」が整うことなど滅多にありません。執筆は勢いが肝心、下書きを推敲する方が真っ白なページとにらめっこするより遥かに簡単なのですから。推敲を行う際には、次々に新しい草稿を書いても構いません。むしろ草稿をいくつも書き連ねる方が、「心の準備」ができるまで先延ばしして筆が進まなくなってしまうよりもスピーディーかつレベルの高い文章を生み出すことができます。書き終えた草稿が不完全だと感じたら、データや引用を後からいくらでも追加すればよいのです。

2. 書き始める前に頭の中でアイデアをまとめる必要はない

概要を見据えることは考えを的確に展開してゆく上で非常に重要ですが、実は言うべきことをすべて頭の中でまとめようとせずにひとまず書き始めた方が、迅速かつレベルの高い文章が作成できます。執筆のプロセスには創造性や相互作用が求められます。だからこそ書きながらアイデアや思考を発展させるべきなのです。

3. 休憩を入れ、短時間集中して執筆する作業を繰り返す

長時間集中力を維持して執筆を続けるのは難しいという方は、短時間集中して書く作業を何度も繰り返すことで、より充実した文章をスピーディーに生み出すことができるかもしれません。

4. 執筆のための時間を設ける

論文執筆は先延ばしできるプラスアルファの作業ではありません。その他のタスクと同じように、やらなくてはならない仕事だと捉えるべきなのです。自宅で執筆する場合には専用のスペースを用意して、その場所を作業場だと思って取り組むのがよいでしょう。

5. 疲れて筆が進まなくなってしまったら気分を変えてみる

疲れると執筆の速度が落ちるばかりか、文章の質まで下がってしまいます。そこで疲労を感じたら執筆する時刻を変えてみるのも一つの手です。たとえば、深夜に執筆していて疲れてしまうなら、早起きして午前中の数時間を執筆に当てるといった具合です。また、リラックスして集中できる場所を見つけることも大切です。もし自宅で作業するのに飽きてしまったら、図書館に行くのもよいでしょう。

6. 執筆速度を上げ、文章の質を高めるために同僚にフィードバックをもらう

一人で作業していると陥りがちな孤独感から抜け出すのは執筆の助けになります。しかも他者と意見交換することで異なる視点から物事を捉え、新たな方向に思考を導くことができるようになるため、執筆のスピードアップにもつながります。質問はためらわずにするようにしましょう。ときには、同僚や指導教官に質問しその場で鋭い答えをもらうことで、何時間あるいは何日も一人で考え込む手間を省くことができます。

ここでご紹介した6つの秘訣(参考:Maria Gardiner & Hugh KearnsJames Kendrick)があなたの論文執筆を実りあるものにしてくれることを願っています。論文執筆に関して、お困りの点がございましたら、ぜひAJEのサービスをお試しください。AJEのサービスに関してご質問やご意見がございましたら、当社のサポートチームにご連絡ください。

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